日本のシラミ事情
色々な研究開発が盛んな日本ですが、シラミの研究においては世界から大きく遅れています。
例えば、シラミや卵は皮膚の下に入りこみますか?といったご質問をよくいただきます。 シラミの大きさからしても、毛穴や皮膚に入りこむことは不可能です。 欧米ではそういった研究が盛んで進んでいますが、日本ではシラミが毛穴に潜り込むといったデマを信じている人がいまだにいるぐらいです。
近年、シラミに関する最も大きな問題は、駆除に使用する薬剤の取り扱いだと言われております。
虫を殺す全ての薬剤には毒性があります。そしてその全ての薬剤には、なんらかの副作用を引き起こす可能性があります。 また 薬剤を塗ってラップやシャワーキャップをかぶる方法には 化学物質であれ天然成分であれ、数分間そのまま置くことによる害 (皮膚炎やアナフィラキシーショック、液が子供の眼に入る等)が起きる可能性があるとして、現在では欧米の研究機関や有識者たちが警鐘を鳴らしています。
困ったことにシラミは環境に応じて進化してきています。 世界に続き日本でも薬剤の毒に耐性(抵抗力)をつけたシラミが現れてきています。 しかし、子供達は毒に対する耐性がありません。そのうえ、子供の頭皮は特に薬剤を吸収しやすいのです。
薬品に頼らないシラミ退治、それがライスプロ・ライスフリー・ニットピッカー・ニットフリーコームです。
シラミ情報 - 薬に頼る前に
殺虫剤(農薬)は、環境にとって有毒な物質です。 生物を殺すだけの有毒性や殺菌性がある為、世界中至るところで使用されています。
日本で現在販売されているシラミの薬はピレスロイド系殺虫剤です。
連邦ドイツ環境保護局は、1994年5月にピレスロイドを含んでいるどんな殺虫剤スプレーについても屋内の使用について警告を発しました。
そのピレスロイド系の薬を日本の子供たちは頭にふりかけています。
シラミを早く退治したい気持ちは皆同じですが、喘息、アレルギーで苦しむ子供たちがあまりに多い今、その取り扱い方について敏感にならざるを得ないのが現状ではないでしょうか。